阿寺山地 摺鉢山(796.8m) 2014年10月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 14:05 鳥獣避けゲート−−14:17 斜面取付−−14:41 摺鉢山 14:44−−14:54 林道−−15:01 鳥獣避けゲート

場所長野県木曽郡南木曽町
年月日2014年10月26日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場ゲート前に駐車場あり
登山道の有無林道以降は無し
籔の有無山頂部は笹藪。標高の低い場所は低い笹だが支障無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント最初は西側のダムから登ろうと思ったが、堰堤を越えられる構造になっておらず渡渉が必要そうだったので南側からアプローチ。地形図の破線は林道で、南側の小尾根に取り付く。廃道ありだが低い笹で問題なし。山頂部のみ背丈ほどの笹藪。三角点は無事発見できた




獣避けゲート(電気柵兼用)。施錠無し ゲート前に駐車
草ぶれた林道を進む 「太平社旧社地入口」の標識。どこへ?
610m峰北側鞍部で斜面に取り付く 低い笹の斜面
廃道がある 廃道が巻くところで尾根を直登
相変わらず笹は薄い 一時的に自然林
籔無し植林 僅かに笹
山頂付近のみ背の高い笹藪 摺鉢山山頂
三角点 山頂標識?


 阿寺山地南東端に位置する山で地形図を見る限り登山道はないし、ネット検索でも登山記録は1件も引っかからなかった。ただし里から近い山で標高差も大したことはなく、藪さえ無ければ簡単に登れそうだ。標高的には笹藪の心配はほぼないはずだ。

 でも念のため藪が薄いと予想される北斜面から登るのが安全で、山の北側を通る林道を使い、地形図に出ている大きな堰堤で対岸に渡って斜面に取り付こうと考えた。これが車道で一番近い場所まで行ける方法でもある。

 お昼頃は雨が降っていたが、今は明るい曇り空ですぐに雨が降る気配はない。これなら登っても良いだろう。

 現地に乗り入れると粟畑集落を過ぎるとダートの道に変わるが普通車でも問題なし。大きな堰堤横まで来たら堰堤の構造が予想と異なり、普通の砂防ダムと同様に中央部分が窪んでそこから水を流す構造であり、堰堤上を渡るのは不可能だった。それにここからだと長谷川を渡渉する必要があり、簡単には渡れそうになかった。

 そこで次善の策として頭にあった南側からのアプローチに切り替える。地形図だと標高600mくらいまで破線が上がっていて、破線が消える小尾根を登るのが常識的と思われた。小さな向粟畑集落の狭い舗装道路を上がっていくと最後は左手に墓地があって正面は獣避けゲートが登場、右手に駐車余地があったのでそこに車を置いて歩くことにした。

 ゲートは施錠されておらず手で開ける構造だが、ゲートの扉にも電気柵が巡らせてあり、電気が来ているか試しに草を折って手に持ち、電気柵導線に草を通して触ってみたらピリピリ来る。ここは生きているので導線に触るのはヤバい。ゲートのロックがあるのは集落側なので入るために開けるのは簡単だが、閉める時は要注意。腕を導線の隙間に突っ込んで上下の線に触らぬよう注意しながらロックをかけた。帰りは出るために同じ操作が必要。たぶん触るとかなり痛いと思う。ちょっと調べてみたら電気柵の電圧はピーク1万Vくらいだそうだ。ただしパルス電圧なので実効電圧はもっと低いし、電流容量が少ないので感電死することはない(人間が感電死するのは100mAくらいと言われていたような)。当然、動物も死ぬことはないが触れば痛いので学習して触らなくなるそうだ。

 この先も車道が続くが舗装は終わって草が生えた状態。地形図の破線のように右にトラバースしていき極緩やかに高度を上げていく。左手の斜面は植林で藪がないエリアもあって取り付こうかとも考えたが、破線終点の小尾根に道がある可能性があるのでそのまま進む。途中、「太平社 旧社地入口」なる案内が立っていたが、これが山頂にあるのか不明なので通過する。

 林道は破線終点より先にも続いていたが、それまで右手は下り斜面だったのが峠状に変わるのですぐに判別できた。左の斜面には朽ちた木の梯子がかかっていて目印があり、今は使われていないのかもしれないが作業道か何かがあったようだ。この付近の斜面は植林+非常に低い笹があるだけで歩きやすい。

 植林斜面を右にトラバース気味に進んで尾根に乗ると地面が凹んだ筋があった。廃道だろう。最初は尾根をジグザグに上がっていくが廃道は右にトラバースして尾根から離れる場所で尾根直登に切り替える。ここには2本くらい真竹が生えているのでいい目印だ。

 僅かな間だけ廃道があったがやがて低い笹に溶け込んで消えてしまい、尾根上を適当に上がっていく。鹿か小動物かの獣道が現れる。この尾根は西側は緩やかだが東側は急激に高度を下げるので、東端が尾根が明瞭で判別しやすい。登りはいいが下りは東端を下るのがいいだろう。

 一時的に自然林に変わると笹が切れる。再び植林へ入ってももう笹はなし。一時的に一部だけ島のように笹が現れるが左を巻く。やがて傾斜が緩んで山頂の一角に到着すると今までと違って背の高い笹藪が登場。どういうわけか山頂部のみ笹に覆われていて迂回不可能。少し雨で濡れた笹藪に突入する。獣道か昔の作業道か不明だが、僅かに笹が薄い筋が山頂東端付近を通っているのでそれを利用する。

 地形図では三角点は山頂北端付近のはずなので筋を北に進んでいく。すぐにこの先は緩やかな下りに変わり、この近くに三角点があるはずだが笹に覆われているので見えない。あちこちの笹藪に入って三角点を探したら数分で発見。よかった。近くの立ち木に山頂標識はなかったが三角点付近の地面に落ちていた板がたぶん山頂標識なのだろう。目印も無くて近年の訪問者は少ないようだ。笹に覆われて展望皆無。

 帰りは往路を戻る。最初は尾根が広いのでルートがわかりにくいが、どうせ南に下れば林道に出るので神経質になる必要はない。潅木藪が茂る場所を避けて左に進んでいくと自然に往路の尾根に出た。あとは林道を歩いて電気柵に気をつけてゲートを開けばゴールイン。


 

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